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論文

長石光ルミネッセンス(OSL)年代測定法を用いた穿入蛇行河川堆積物の年代推定; 紀伊山地十津川の事例

小形 学; 小松 哲也; 中西 利典

第四紀研究, 60(2), p.27 - 41, 2021/06

紀伊山地十津川において125ka以前に離水したと考えられている環流旧河谷の流路堆積物に長石の光ルミネッセンス(OSL)年代測定を適用し、堆積年代の推定を試みた。線量応答曲線の定量限界値を飽和線量($${propto}$$飽和年代)とみなし、等価線量($${propto}$$OSL年代)の飽和率を求めたところ、測定試料の大半がOSL年代の飽和を示した。加えて、不完全ブリーチに起因するOSL年代の過大評価が疑われたため、堆積年代の決定はできなかった。一方で、OSL年代が飽和に達していない測定試料の飽和年代から、堆積年代は少なくとも280kaより若いと考えられた。流路堆積物の堆積年代を280-125kaとして算出した下刻速度は0.39-0.87mm/yrとなり、紀伊山地の削剥速度からみて矛盾のない値であった。このことは、不完全ブリーチの影響によって堆積年代の決定が困難な場合であっても、OSL年代測定により堆積年代の最大値を制約できる可能性があることを示す。

論文

現世河川堆積物におけるOSL信号リセット; 山口県錦川を例として

徳安 佳代子; 田中 和広*

第四紀研究, 54(1), p.1 - 9, 2015/02

光ルミネッセンス年代測定による堆積物の年代測定において重要な前提条件であるブリーチングが、堆積環境の明らかな日本の現世河川堆積物(洪水氾濫原堆積物とチャネル堆積物)で達成されているか否かについてSAR法を用いた測定により確認するとともに、日本の河川堆積物におけるOSL年代測定の適用性について検討した。その結果、現世河で堆積するまでにリセットされず、鉱物粒子に残存するOSL信号強度(残存強度)は、1.2$$pm$$0.3$$sim$$5.9$$pm$$3.5Gyであり、6$$sim$$0.6kaに相当する。これらの結果から、約10万年前の河成段丘堆積物の年代決定にOSL年代測定法が適用可能であることが推定された。

論文

利根川支流,鏑川流域における飯縄火山起源の中期更新世テフラ

田力 正好; 高田 圭太*; 古澤 明*; 須貝 俊彦

第四紀研究, 50(1), p.21 - 34, 2011/02

地層処分においては、地質環境の長期的安定性を評価することが重要な課題となっている。その中でも隆起速度の評価は、長期的安定性を示すうえでの重要な課題である。ところが、内陸部の隆起速度を推定するための手法として用いられる、氷期の段丘同士の比高を指標とする方法(TT法)は、酸素同位体ステージ(MIS)6の段丘の編年に利用できる火山灰(テフラ)が少ないため、信頼性の高いデータが得られている地域は限られている。このため、本研究では、利根川支流の鏑川流域に分布する段丘面を覆う細粒堆積物中のテフラの同定を試みた。細粒堆積物中の火山灰起源粒子の岩石学的特徴と、長野県飯縄火山付近の露頭における飯縄火山起源テフラの岩石学的特徴を比較することにより、鏑川流域の中位段丘を覆う細粒堆積物の最下部に、飯縄上樽テフラ(In-Kt)の可能性が高いテフラが検出された。このことにより、鏑川流域の中位段丘はMIS6の堆積段丘である可能性が高いことが示され、関東北部及び東北南部の広い範囲にIn-Ktが分布し、TT法を用いて隆起速度がより広い範囲に渡って推定できる可能性が示された。

論文

長野県梓川上流セバ谷沿いに分布する礫層中から産する材化石の$$^{14}$$C年代の再検討

及川 輝樹*; 笹尾 英嗣; 星野 安治*

第四紀研究, 47(6), p.425 - 431, 2008/12

火山活動や地すべりなどに伴う大規模な地形改変は、地下水流動系を変化させることなどにより、地下深部の地質環境に影響を及ぼす可能性がある。このため、大規模地形改変に関する研究事例を積み重ねることは、さまざまな自然事象が地下深部の地質環境に及ぼす影響に関する理解を深めるとともに、地層処分における地質環境の長期安定性にかかわる不確実性を低減させるうえで有益である。そこで、飛騨山脈を源とする梓川上流部の流路変更時期の推定に重要なデータとなる、焼岳の山麓に分布する段丘礫層の形成年代を、加速器質量分析装置を用いた放射性炭素年代測定によって調査し、礫層中の材化石群から約48ka BPの年代値を得た。この年代は、白谷山火山の活動開始時期とほぼ一致することから、白谷山火山の活動により梓川が堰き止められ、流路が東に変化し、平坦面付近の河川流量が増し急激な下刻が起きた可能性が考えられた。

論文

鹿児島湾北西岸平野における縄文海進最盛期以降の地形発達

藤原 治; 松島 義章*; 町田 洋*; 岩井 雅夫*; 新井 房夫*

第四紀研究, 41(4), p.253 - 267, 2002/00

本件は、長期安定性研究の一環で、全国の海岸の隆起速度を海岸段丘を指標に調査した「段丘アトラス」の成果の一部である。隆起には様々な原因があり、それに応じた調査方法等が必要となる。本論文では、標記地域で過去約8000年間に起こった火山活動に伴う隆起を見出し、その速度が海岸の隆起としてはかなり大きい部類に属することを、調査・解析手法とともに示した。本論文は、第四紀研究誌の縄文時代の環境変化に関する特集号に投稿するので、その趣旨に合わせて、隆起が海岸環境の変遷や人類遺跡の立地に与えた影響についても記述した。

論文

千葉県九十九里浜平野の完新統の発達過程

藤原 治; 鎌滝 孝信; 荒谷 忠*; 田村 亨*

第四紀研究, 40(3), p.223 - 233, 2001/00

地層から海岸地形の変化を読み出す手法を開発する一環として、千葉県の九十九里浜で掘削した沖積層のボーリングコアを利用して、海岸線の移動プロセスを検討した。岩相、堆積構造、化石の詳細な観察に基づく堆積相解析によって、この地域の地下に分布する地層がどのような環境で堆積したユニットからなるか、またそのユニットがどのような順番で重なっているかを明らかにした。また、14C年代測定を高密度で行うことにより、地層の年代を詳しく調べた。これらのデータによって、九十九里浜で何時、何処に、どのような地層が堆積していたかを明らかにした。その結果、九十九里浜では約6000年前の完新世の最高海面期以降、海岸が年に1.4m$$sim$$1.6mの速さで陸側から海側へ前進することで形成されたことが分かった。本稿は、第四紀学会からの依頼原稿で、「房総半島の第四紀-地層・地形か

論文

房総第四系の二枚貝類を中心とする陸棚底生群集の再評価、特に貧化石層に含まれる低多様度の群集について

鎌滝 孝信

第四紀研究, 40(3), p.259 - 265, 2000/00

本研究は、地層から過去の環境変動を読みとる手法を開発する一環として、房総半島北部に分布する中部更新統下総層群藪層において行われた。この論文では、底生動物群集の分布を支配する要因が、水温や水深という水塊環境に加え、堆積作用や侵食作用に伴う洗い出しや急速な埋没という物理的攪乱であることを明らかにした。このことは、底質が攪乱される度合いによって、そこに生息する底生動物の生活様式型が変化することを示し、底生動物の化石が示す生活様式型に着目することで、堆積当時の海底の侵食や堆積の量や速度が推定できる可能性を示唆する。

論文

房総半島と三浦半島の完新統コアに見られる津波堆積物

藤原 治; 増田 富士雄; 酒井 哲弥*; 入月 俊明*; 布施 圭介*

第四紀研究, 38(1), p.41 - 58, 1999/02

相模湾周辺で過去約1万年間に繰り返し発生した7回のプレート境界地震を、これらの地震にともなう津波の痕跡(津波堆積物)としてボーリングコアから見出した。津波堆積物は、基底に侵食面を持ち上方細粒化する礫質の砂層からなり、水深10m前後の内湾に堆積した泥質の地層に挟まれている。堆積構造や化石の種構成などから、海底の侵食と砂層の運搬が海から陸へ向かう強い流れに起因することが示され、また、これらの砂層の年代が地震で隆起した海岸段丘と近似した値を持つことから、津波堆積物であることが明らかになった。本研究では、露頭調査に限られていた津波堆積物の研究範囲をボーリングコアにも広げ、その一連の調査・分析方法についても言及した。このことは、地震の再来間隔などの推定について、津波堆積物の実用性を高めることに貢献する。本研究は長期安定性研究に反映される。

論文

過去10,000年間の相模トラフ周辺での古地震を記録した内湾堆積物

藤原 治; 入月 俊明*

第四紀研究, 38(6), p.489 - 501, 1999/00

過去に発生した地震やそれに伴う地盤の隆起を地層中から如何にして読み出すかについて、その方法論を述べた。相模湾周辺で過去約1万年間に堆積した地層を事例とした調査の結果、堆積構造や化石の種構成、また時間的空間的分布の特徴から、相模湾周辺を震源とする地震津波によって形成されたと考えられる津波堆積物が7枚見出された。また、過去1万年前から5千年前までの海水準変動を三浦半島南部の化石群集を用いて復元したところ、急激な海面の低下イベントが2回見出された。これは海底の地震隆起を示すと考えられる。本論文は、第四紀学会事務局からの依頼で「相模湾周辺の地震・火山とテクトニクス」と題した同学会誌の特集号に寄稿するものである。

論文

関東北部から東北南部に分布する第四紀テフラのフィッション・トラック年代

藤原 治; 檀原 徹*

第四紀研究, 37(2), p.95 - 106, 1998/00

地盤の隆起は、地層処分で対象とする長期将来には、地形や地質構造を変化させる可能性がある。侵食の大きさや地下水の流れなど、地質環境の長期安定性を示していく上で重要な情報を得るためにはまず、隆起の開始時期や速度を正確に推定することが必要である。本研究では、これまで隆起速度に関するデータが不十分であった関東北部から東北地方南部について地層に含まれる火山灰の年代を明らかにした。この結果は、調査地域の段丘の形成時期の推定に寄与するとともに、段丘を利用した隆起開始時期や隆起速度の推定役立つでのある。

論文

大山-三瓶火山起源テフラのフィッショントラック年代とその層序学的意義

梅田 浩司; 岡田 昭明*; 中山 勝博*; 草野 高志*; 浅原 憲司*; 館野 満美子*

第四紀研究, 38(2), p.145 - 155, 1998/00

大山火山起源の7層準の降下軽石堆積物と1層のブロックアンドアッシュフロー堆積物及び三瓶火山起源の1層準の軽石流堆積物とその直上の降下軽石堆積物についてフィッショントラック年代測定を行った。これらによって、得られた年代値は、広域テフラによる年代、ローム堆積速度法による編年、容岩のK-Ar年代や層序と整合的である。以上から火砕流の噴出を主体とする火山については、テフラ調査とフィッショントラック年代測定を組み合わせた火山灰の編年が火山活動史を編纂する上で有効な手法であることが示された。尚、本研究の成果は、地質環境の長期安定性に関する研究に反映されたものである。

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